曲 名 下の曲名クリックしても演奏が聞けます。
解 説

 フィナーレはピッコロ、クライネット、ハーモニカ、,木琴、2台のピアノ、弦楽5部の編成で、最も速いアレグロ、4分の4拍子で始まります。変化のある比較的長い曲ですが、まずはじめに、ピアノのトリルにつれて、このページにはありませんが、この組曲の最初の「序曲」に出てきた不気味な音形があらわれます。つづいて、ピアノが華やかなグリッサンドを演奏してから、上の楽譜のフィナーレの主題がピッコロとフルートの音で入ってきます。これは有名なオッフェンバックの「天国と地獄」のメロディーを茶化して、つくり変えたものですが、愉快な謝肉祭のばかさわぎを暗示するものです。これから今までにこの組曲で登場した殆んどすべての動物が出そろい、うかれ、さわぐのです。まず、アジア系のロバの疾走、これが終わると又フィナーレの最初に出てきた主題が演奏され、このメロディーが少し発展して、ばかさわぎは頂点に導かれていきます。それにつれて、おん鳥、めん鳥、象やカンガルーが、あわただしく登場して、祭りはにぎやかに入り乱れます。耳の長い登場人物(ロバではないかと思われますが,その当時、ロバとあだ名をつけられていた作曲家又は名士がいたかも知れません。)が顔を出します。すると曲はf(フォルテ)で、花火のような瞬間の華やかさを見せて終わります。

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